人間ドックで受ける心電図検査と不整脈

心臓は体に栄養や酸素を送る、生命維持装置です。もちろん肝臓や腎臓なども重要な臓器ではありますが、心臓がやられてしまうとすぐに命の危険性が出てきます。人間ドックで心臓の働きを調べる検査として、心電図があります。これは心臓から発される微弱電流を捉え、心臓の状態を診断するものです。

具体的な方法として、心筋(心臓の筋肉)の収縮時に発生する電流変化を記録して、それを波形図として描き出していきます。受診者は仰向けで検査台に寝た状態になり、胸・両手首・両足首に電極を取り付けられます。金属類は全て取り外し、事前に心臓の動きに影響をきたしやすいコーヒー・タバコ・運動は避けます。検査中もドキドキしないようにリラックスして受けるのが望ましいとされています。

心電図検査では、検査医が波形を読み取って心筋梗塞・心筋症などの心筋の異常、不整脈などの脈の異常、先天性心臓病の有無などを確認していきます。人間ドックで不整脈を指摘された場合、必ずしも心臓に異常があるというわけではありません。特に他の疾患はなく、不整脈だけが指摘された場合には、日常生活にはほとんど支障をきたさない場合もあります。心配の必要がない不整脈として、たまに脈が飛ぶくらい・自覚症状はないが徐脈(脈拍数が60回/分以下に低下)がある・運動や緊張興奮時にだけ脈が速くなる・120回/分までの頻脈(脈拍数が多い状態)などです。

ただ、心臓には問題がなくても他の甲状腺・高血圧・肺疾患などが原因で起きている不整脈もあるので、気になるならば人間ドックの他の項目も合わせてチェックしておきましょう。

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